アートもクッキングも学べる!My little daysの人気講座「名画・名作を食べよう!」潜入レポ
子どもにさせたい習い事で、常に人気のアートやクッキング。今回は、品川区にあるMy little daysで行われている「名画・名作を食べよう!」レッスンにお邪魔しました。
こちらは、1回のレッスンでアートもクッキングも学べる人気のレッスン。あらゆるアプローチから子どもたちの豊かな感性を育てるレッスンをレポートします。
目次
これは、誰の絵かな?自由に発言できる力をつける
今回取り上げる画家は、アンリ・マティス。大胆な色使いが印象的な20世紀を代表するアーティストです。レッスンは、たくさんのマティスの作品を観る事からスタートします。
「これは、だれが描いた絵かな?」という先生の問いかけに、最初は戸惑ってしまう子どもたち。しかし、「ピカソ?」と一人が答え始めると、「ゴッホ!」「名前はわからないけど、おじさん!」というように次々と元気よく、たくさんの答えが出てきます。
ここでは、自分が感じたことを自由に発言できる環境が整えられています。
同じところ、違うところに注目する、観察する力をつける
レッスンでは、観察する力も養っていきます。子どもたちの前には、年代の異なるマティスの作品が並べられます。
「これは、同じ人が描いた絵かな?」という先生の質問に、作品をじっくり観察する子どもたち。「この絵とこの絵は、色が似てるからマティスだよ!」「この絵は、線しか描いてないから違うと思う」というように様々な意見が出てきます。
同じところ、違うところを見つけながら、子どもたちは自発的に作品をじっくり観察する力をつけていきます。
さらにレッスンでは、作品が描かれた時代や場所についても触れていきます。「あ、金魚が描いてある!」と子どもたちに人気の作品「金魚」。「この絵をみて、どんな気持ちになる?」と先生が質問すると「明るい!」「いろんな色が使ってある!」と子どもたちから意見が出てきます。
先生は、その意見に答える形で「そうだね、明るいね。これは、マティスがモロッコというアフリカの国に行った時に描いたんだよ。マティスは、いろんな国を旅したの。」と作品が描かれた場所や背景にも触れていきます。
「えー!アフリカに行ったの?」と驚く子どもたち。こうやって、子どもたちの好奇心をくすぐっていきます。
季節の植物にも触れる、旬を感じる心を育てる
レッスンが行われた時期は、ちょうどミモザの季節。そこで、マティスの作品「ミモザ」を取り上げました。実際の植物のミモザとマティスの作品のミモザを見比べる子どもたち。
「えー、これがこの絵になっちゃったの?」「ミモザが線だけになっちゃってる!」「ミモザの花がまるく描かれてる!」と実物のミモザと作品のミモザの印象の違いに驚く意見が多くあげられました。
また、実際に植物のミモザを初めてみた子どもたちも多く、触ってみたり、匂いを嗅いでみたり、季節の植物にじっくりと向い合う時間になりました。
自由に感じたことを表現する、大胆なちぎり絵
マティスの特徴でもある、ちぎり絵。今回のレッスンでは、「ミモザ」をテーマにそのちぎり絵に挑戦します。
手でびりびりっと色紙を割く先生にびっくりした子どもたち。「ほら、これはミモザの葉っぱの部分に見えないかな?こうやって今日はちぎり絵を作ってみましょう!」という先生の掛け声に、子どもたちは次々に色紙に手を伸ばしていきます。
恐る恐る、そっとちぎり始める子、最初からびりっと大胆にちぎり始める子、みんなのびのびと作品創りに取り掛かります。慣れてくると、複数枚の色紙を重ねてちぎったり、はさみで形に切り抜いたりと子どもたちは自ら表現の手段を広げていきます。
また、ここでは道具をみんなでシェアして使うようにもなります。最初は、「私が使うの!」と道具をみんなで使うのが嫌だった子も、自然と「これ使ってね」というようにお友達と仲良く共同作業を楽しめるようになりました。
作品を食べちゃおう、クッキングにも挑戦
今回のレッスンでは、「名画を食べちゃおう」というアプローチから、ケーキ作りにも挑戦。ミモザの黄色を表した、黄色いミモザのクリームを作ります。
本格的な電動の泡だて器に興奮する子どもたち。お家だとついつい「危ないから」と触らせないようにする場面も多い道具ですが、今回は先生と一緒に大きな泡だて器を使ってクリームを泡立てます。液体のクリームがふんわりとしたクリームに仕上がると、子どもたちから歓喜の声が沸きあがりました。
ミモザの黄色が映えるチョコレートケーキにクリームで飾り付け。大きな一つのケーキをみんなで仲良くデコレーションしていきます。
子どもたちの感性が詰まった可愛らしいミモザのチョコレートケーキが完成しました。
あっという間の1時間30分のレッスン。アートからクッキングまでたくさんの体験を通じて、子どもたちの目線から感性を刺激されたレッスンでした。
お土産にミモザのブーケとケーキ、ちぎり絵の作品を持ち帰るので、お家に帰ってからも家族でレッスンを振り返ることができます。
今回参加したのは、幼稚園から小学校4年生までの子どもたち。共同作業を通じて、年齢が異なる子どもたちが協力したり、譲り合ったりする場面も数多く見られました。
レッスンの対象年齢は、3歳から。4歳からは、お子様だけで参加することも可能なので、「初めての一人参加レッスン」としてもおすすめです。
今回お邪魔したMy little daysは、キッズクリエイティビティを軸にしたこどもとママンのアトリエ。季節に合わせて様々なプログラムが用意されています。また、ママのためのプログラムもあるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
My little days主催 太田さちか
慶應義塾大学、エコール・ド・リッツ・エスコフィエ、京都造形芸術大学大学院など日本とフランスで製菓、芸術を学ぶ。芸術教育士として活動する傍ら、ケーキデザイナーとしての一面ももつ。著書「メレンゲのお菓子 パブロバ」(立東舎)。最新のレッスン案内はこちらをチェック!https://www.mylittledays.info/ateliers/
クリエイティブディレクター。GUCCI、CHANELの日本法人勤務を経て独立。現在は、ファッション、ビューティー、子育てなどライフスタイルのコラム執筆、国内外ブランドPRコンサルタントを始め、メディアや企業スタイリスト、企業セミナー講師、PRモデルなどを行う。プライベートでは、ブラジル人の夫とインターナショナルスクールに通う娘の3人暮らし。主な取得資格として、学芸員資格、中学2種美術教育免許状などがある。https://www.karenstyle.jp