幼児期の子どもの非認知能力に特化した家庭学習教材をご紹介!

幼児期の子どもの非認知能力に特化した家庭学習教材をご紹介!

家庭学習の実態と親の教育観に関する調査2023」(学研)によると、「子どもに身につけさせたい 力」1位が非認知能力という結果が出ています。幼少期に身につけた非認知能力は一生ものであり、小学校受験でも問われる力です。そこで今回は、家庭でできる幼児向けの非認知能力教材を紹介したいと思います。

幼児期に非認知能力が大事な理由とは?

テストの点数・偏差値・IQなど、「数値」で表すことができる「認知能力」に対して、「最後までやり抜く」「相手の気持ちを理解できる」「前向きな気持ちを持てる」といった数値で測ることのできない力が「非認知能力」です。

この非認知能力は、日本だけでなく世界でも注目されています。なぜなら、今世界は、地球環境・貧困・差別・戦争・自然災害など、さまざまな問題に直面しており、これからの時代を生きる子どもたちはこうした予期せぬ事態への対応が求められるからです。

実際に先進国の幼児教育では、非認知能力を伸ばすカリキュラムが取り入れ始めており、日本でも関心が高まっています。

たとえば「中央教育審議会 初等中等教育分科会 幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」では、認知能力だけでなく非認知能力の重要性と、以下の3つの力の習得を掲げ、特に幼児期(満4歳~5歳)に顕著な発達が見られると言われています。

①自分の目標を目指して粘り強く取り組む
②やり方を調整し工夫する
③友達と同じ目標に向けて協力し合う

次項からは、そんな目に見えず、数量で測れない非認知能力を家庭で伸ばせる、幼児期におすすめの教材をご紹介したいと思います。

「シンクシンク」開発者が手掛けるおうちSTEAM教材「ワンダーボックス」

これまで、花まる学習会での子どもたちの指導や教材開発、算数オリンピックの問題制作、東京大学非常勤講師、アジア各国の小学校や養護施設の学習支援などを手掛けてきた川島慶さん。

代表を務めるワンダーファイが開発した思考力育成アプリ「シンクシンク」は世界150ヵ国300万ユーザー(2024年4月現在)、「Google Play Awards」など、国内外で多数の賞を受賞。

2020年に、STEAM教育分野をおうちで学べる「ワンダーボックス」をリリースしました。今回は、ワンダーボックスについてどんな教材なのか、お話を伺いました。

__「ワンダーボックス」ならではの特徴とは?
「ワンダーボックス」はプログラミング、サイエンス、アートなど幅広いテーマのSTEAM領域で、子どもたちの「知的なわくわく」を存分に引き出し、理系センスや創造力を育む教材です。

対象は4歳~10歳。キットとアプリを使いながら、一人ひとりの発達段階において大切なことを楽しみながら、感じ、考え、吸収していけるように「年代ごとの特徴」を意識して、設計しています。(https://box.wonderlabedu.com/course/

「シンクシンク」開発者が手掛けるおうちSTEAM教材「ワンダーボックス」
子どもにとっては遊び!楽しいからどんどんとやりたくなる教材がたくさん。

また、ワンダーボックスは、「好きな教材だけやってOK!」と伝えています。「好き」や「得意」にとことん取り組むことで、子どもたちの意欲や自信に繋がると考えているからです。

一方で、保護者向け情報サイトでは、お子さまの好みや興味がわかる仕組みや目の健康や、やりすぎに配慮した教材設計などのサポートも行っています。保護者の方に向けた詳しいサポート内容はこちらをご覧ください。

__どんな教材がありますか?
毎月10種類程度の教材をお届けしており、1年間の教材スケジュールを公開しています。
その中でいくつかご紹介します。

科学法則を体感できる「テクロンとひみつのけんきゅうじょ(アプリ教材)」

風・熱・光など、さまざまな「現象」をテーマに、自由な実験を楽しみます。デジタルの世界で自由な実験シミュレーションができる環境を用意することで、科学法則を感覚として理解することを促しながら、お子さまの発想力・創造性を引き出します。

子どもたちは、オリジナルキャラクターのテクロンと一緒に考えながら「こうしたらいいんだ!」「次はこうやってみよう!」とたくさん試行錯誤してくれています。

こちらから、テクロンの教材紹介の動画を見ることができるのでぜひチェックしてください。

空間認識力と感性を育む「カラコロキューブ(キット教材)」

各面に異なる色が着色された立方体を素材として、さまざまな遊び方で思考力や感性を育みます。難易度を細かく設定することで試行錯誤を促しながら、パズルや創作に取り組みます。

アナログな教材ですが、アプリと組み合わせることで、ゲーム感覚で進められるため、子どもたちが「もっとやりたい!」と意欲的に挑戦する教材の1つです。

空間認識力と感性を育む「カラコロキューブ(キット教材)」

__どんな方におすすめですか?
4歳〜10歳を対象にした教材です。お子さまに対して、

「自分の頭で考える子に育ってほしい」
「色々な教材に触れさせ可能性を広げたい」
「“好き”をたくさん見つけて、得意になってほしい」
「まずはやってみる!という挑戦心を養いたい」
「すぐに諦めない、考え抜く子になってほしい」
「小学校入学までに自己肯定感を高めたい」

と考えるご家庭におすすめです。どんな教材か、まずはお子さまが楽しめるか体験いただけたらうれしいです!

__非認知能力を伸ばしたいと考える親御さんへメッセージを
学びとは本来、とても面白いものです。単純作業になりがちな計算領域でも、公式の成り立ちの面白さや、解き方の工夫を見つけ出す楽しさなどが隠されています。

私たちは、こういった「学び本来の楽しさ」を存分に味わいながら、子どもたちの「知的なわくわく」を引き出すことが、思考力や創造力、意欲などにつながり、非認知能力と言われる力を伸ばすと考えています。

ワンダーボックスのSTEAM領域で、自分の「好き」や「得意」を積み重ね、「知的なわくわく」を存分に引き出し、子どもたちが自分らしく成長していく手助けをしていきたいと思います」

生活の中で自律心と育つ力を引き出す!幼児向け通信教材「イポッチ」

創立100年の伝統をもつ、学校法人 自由学園が監修する幼児向け通信教材「イポッチ」は、2歳半~6歳の生活の中で自律心を養い感性を育むことをテーマに掲げています。
今回は、自由学園幼児通信グループで教材開発に関わる伊藤晶子さんにお話を伺いました。

__「イポッチ」ならではの特徴とは?
イポッチは、幼児期を“人生の基盤を育む大切な時期”と位置付け、「自己肯定感」と「感性」を育むことを目指しています。教材は「生活教材」「表現教材」「育み教材」の3つの柱で構成されており、正解・不正解は一切ありません。

自分で考えて、自分自身を知り、苦手なことでもチャレンジする心が芽生える内容になっています。また、これらの教材には、子どもが自ら取り組みたくなる仕掛けがたくさん詰まっているのはもちろん、最高の親子時間を作るきっかけとしても好評です。

__「イポッチ」ならではの特徴とは?

__どんな教材がありますか?
「木で作る動物」やクレヨンと絵の具を使った「はじき絵の鯉のぼり」、自分だけの絵本創作など、子どもたちが夢中になれる表現教材はどれも大人気です。

「木で作る動物」

生活教材では、オリジナル絵本と、お片づけなどの目標達成時にシール貼りで取り組みが実感できる「はげみ表」が好評です。

はげみ表

植物を育てる「育み教材」では、小さな命の芽吹きが親子の感動体験となり、多くの喜びの声をいただいています。

「育み教材」

また、各教材には親御さん向けのメッセージが添えられています。教材の狙いや子育てのヒントを提供することで、親御さんの心に寄り添った教材としても人気を集めています。

__どんな方におすすめですか?
「親子の時間を大切にしたい」
「仕事や家事で忙しい中でも、親子で生活を充実させたい」
「幼児期には勉強よりも、感性や人間性を豊かに育むことが大切だと感じている」
「子どもと一緒に楽しみながら成長を共有したい」

そんなお考えをお持ちのご家庭に最適です。忙しい毎日の中でも、イポッチを活用することで、短い時間でも充実した親子の時間に変えることができます。

__非認知能力を伸ばしたいと考える親御さんへメッセージを
人生の基盤となる「自分自身を受け入れ信じる心」を育むためには、幼児が自らとった行動を親御さんから尊重される経験がとても大切です。できるだけ親子で一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

親が楽しんでいる姿を身近に感じることは、子どもにとって非常に大切な経験となります。イポッチは「学ぶ」というよりも、親子で共に成長を育み合うための教材と捉えていただけるとわかりやすいかと思います。非認知能力が身につくための気づきときっかけが詰まった教材です。

最後に、小学校受験や幼児教育における非認知能力や親が関わる際のポイントについて、『伸芽会式 非認知能力の育て方』(講談社)の著者であり、伸芽会教育研究所の佐藤眞理先生にお話を伺い、過去に公開したこちらの記事からご紹介します。

伸芽会式の非認知能力とは?

__伸芽会式の非認知能力について教えてください
伸芽会佐藤先生:非認知能力とは、伸芽会が設立当初から掲げてきた“教えない教育”そのものです。教えない教育とは、「考えるきっかけ」を与えるものであり、発達段階に即したアプローチがとても重要になってきます。

その結果として、小学校受験に即した力も身につき、今の幼児教室に発展してきたという歴史があるのです。

非認知能力にはさまざまな能力が含まれますが、幼児教育において伸芽会では、以下の3つが重要だと考えています。

①自分で気づく力(誰かに言われなくても気がつき、自分で面白がれる力)
②粘り強く取り組む力(焦らず、あきらめずに取り組める力)
③家族以外の人とつながる力(自分の言葉で伝え、行動できる力)

小学校受験に合格された多くのお子さまたちを見ていますと、

「自分の言葉で相手に説明できること」
「お友達の行動や発言を見て褒められる子」

といった共通点があり、やはり非認知能力が光るお子さまが多いと言えます。

家庭で非認知能力を伸ばすために親が心がけるべきポイント

__家庭で非認知能力を伸ばすために親が心がけるべきポイントはありますか?
伸芽会佐藤先生:非認知能力を伸ばす上で欠かせないのが体験力です。中でも「失敗する経験」と「自然体験」はぜひ幼少期におすすめしたいですね。その際大事なのは声掛けです。

「よくできたね」ではなく、「〇〇をよく頑張ったね」と具体的に褒めること。一方で褒めすぎると「褒められるためにする」ようになってしまうので注意が必要です。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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