英語ネイティブでなくてもインターに合格できた英語教育4つの秘策!
日本人家庭にも人気のインターナショナルスクール。わが家の娘も幼稚園からインターナショナルスクールで学んでいます。わが家は、ブラジルと日本の国際結婚カップル。英語に関しては、両親はどちらもネイティブではありません。
今回は、英語ノンネイティブのわが家が実践した、英語教育をご紹介します。
目次
その1 英会話教室ではなく、プリスクールで英語漬け
インターナショナル幼稚園の受験では、外国人講師による面接があります。英語が必須とされていなくても、英語で話しかける講師と子どものコミュニケーション能力は問われることが多いです。
そのため、英語環境への慣れが必要となってきます。
わが家は、共働きの家庭です。娘が生まれた頃は、インターに行くなどの教育方針はまだ決めておらず、近所の認証保育園への入園を希望したのですが、入ることができませんでした。
そこで、たまたま見つけた外国人スタッフによる英語保育が行なわれているナーサリー(託児所)へ1歳から預けました。
1歳半を過ぎたあたりで、英語環境に対する反応も良く、性格的にも日本の学校よりもインター向きではないかと保育士の方から助言をいただいたのを機に、インターナショナル幼稚園への受験を考え始めました。
英語に関しては、日本の保育園に行きながら英語を習うという選択肢もありましたが、暮らしを通じて自然な英語を身につけるという方が負担も少ないし、英語ノンネイティブのわが家では、英語教育はプロに任せた方が良いという考えもありました。
幼児向けの英語教室では、単語の暗記やリトミックが主流となるところがほとんど。きちんとした会話ができるようにするためには、それなりの学習時間も必要です。そこで保育園に預ける代わりとしてインターナショナルプリスクールを利用し、保育時間を英語学習に充てることにしました。
娘は、1歳8ヶ月の時に、北米式インターナショナルプリスクールに入園しました。インターナショナルプリスクールは、5校ほど見学に行きましたが、スクールカラーは多種多様。最終的には娘が気に入ったスクールを受験しました。
プリスクールでは、英語の読み書きを始め、アート、クッキング、社会科見学、集団生活などを通じて英語を身につけていきました。
高額な学費でしたが、お受験教室的な役割も兼ねており、保育園代、英語教室代、お受験教室代、その他の習い事代を含んだものと考えると、金額的には妥当ではないかと考えています。
実際にインターナショナル幼稚園に入って様々なご家庭のお話を伺いましたが、教育はプロに任せるというのは世界共通の認識です。
英語ネイティブの外国人家庭でも「集団生活を身につけるため」、日本人との英語圏の国際結婚家庭でも「ネイティブの正しい英語を身につけるため」、英語圏以外の外国人家庭でも「国際的な英語と集団生活を身につけるため」という理由から受験前にインターナショナルプリスクールに通わせた家庭がたくさんあります。
その2 やっぱり、絵本の読み聞かせは大事
絵本の読み聞かせの大切さは、インターナショナルスクールでも同じ。プリスクールでも毎日家庭で絵本の読み聞かせをするよう推奨されます。
そこで、困るのが英語の絵本の入手先です。実際に手にとって選びたい場合は、丸善や紀伊国屋の洋書コーナーがおすすめ。売れ筋などを紹介したポップも参考になるので、ぜひチェックしてみましょう。
また、海外通販を行っているオンラインショップもあるので、ネット通販も気軽に利用できます。
わが家は、プリスクールでも導入されていたScholasticという会社の絵本を購入していました。Scholasticは、「はらぺこあおむし」などの幼児向けのベーシックなものから小学校高学年向けの本まで幅広く取り扱うメーカーです。インターナショナルスクールでも幅広く導入されており、買い求めやすい価格帯も魅力の一つです。
Scholasticのホームページでは、年齢別の推薦図書も紹介されています。絵本選びに困った時は、参考にしてみてはいかがでしょう。
その3 アニメも英語ならネイティブの発音に!
子どもが大好きなアニメも、ぜひ英語で見てみましょう。人気のディズニーを始め、様々なアニメの英語版が登場しています。
アニメの良いところは、ネイティブの発音と言い回しを体験できるところ。また、好きなものを通して英語への興味も広がります。
最近では、英語以外の言語も紹介するアニメも登場しています。例えば、「お助けマニー」や「ドーラ」などは英語アニメですが、お話の中でスペイン語も紹介しています。乳幼児期は、様々なものに興味を持つ時期。英語、日本語以外の言語に触れてみるのも良い刺激になるかもしれません。
実際にインターに入学してから、中国出身のご家庭のお子さんの英語が流暢だったので「どんな英語教育をしたの?」と聞いてみると「家族の会話は、中国語だけ。でも家では、ディズニーを英語で見せて、あとはプリスクールで英語を習わせた」と話してくれました。
家事の合間などは、ついついテレビを見せてしまいがち。ちょっとした隙間時間も英語の勉強に充ててみましょう。
その4 親も一緒に英語を学ぶ!
プリスクールで英語を学んでいると、子ども達はどんどん英語が上手になります。日本人家庭の場合は、この時期に「親子のコミュニケーションの壁」を感じることが増えてきます。
「子どもは流暢な英語を話し、親が話せない。このままで親子の会話はどうなるんだろう。」と悩む方も出てきます。
私も日本人なので、英語はノンネイティブ。発音には日本人訛りもありますし、私が学校で習った英語はいわゆる日本人的な言い回しも多く、英語ではつまづく事ばかりでした。そして、今現在も英語に関する悩みは尽きません。
そこで、私が積極的に取り組んだのが英語による保育日誌です。
プリスクールでは、毎日英語で書かれた保育日誌を渡されます。それを読み込み、ネイティブならではの子育て用語を覚えていきました。
また、スクールに「私も娘と同じく英語を勉強したい」とお願いをし、保育日誌への返信をしたり、家庭での様子を英語で伝える事を日課にしました。「ここは、こういう言い回しが自然よ」というように保育士の方から親切に教えていただく機会もあり、大変勉強になりました。
また、「ヘンリーおじさんの英語で子育てできる本」も参考にした本の一つです。
英語は、間違っていても落ち込まず、使うように心がけること。子どもだけでなく、大人も一緒に学ぶのも大切なことです。
今回は、英語ノンネイティブのわが家が実践した英語教育方法をご紹介しました。
注目が集まるインターナショナルスクール。日本人家庭の受験も増えています。合格へのハードルは高くなっていますが、日本人家庭にも門は開かれているのです。
それぞれの家庭にあった学習法で、英語を身につけ、インターナショナルスクールへの受験を考えてみてはいかがでしょうか。
クリエイティブディレクター。GUCCI、CHANELの日本法人勤務を経て独立。現在は、ファッション、ビューティー、子育てなどライフスタイルのコラム執筆、国内外ブランドPRコンサルタントを始め、メディアや企業スタイリスト、企業セミナー講師、PRモデルなどを行う。プライベートでは、ブラジル人の夫とインターナショナルスクールに通う娘の3人暮らし。主な取得資格として、学芸員資格、中学2種美術教育免許状などがある。https://www.karenstyle.jp