イギリスの教育ママ推薦!クリスマス・プレゼントにぴったりな絵本と児童書
『ハリーポッター』シリーズを始め、『ピーターラビット』、『くまのパディントン』、『クマのプーさん』— イギリスの児童文学は世界的に有名な作品が多く、クオリティの高さはお墨付きです。
今回は、イギリスの子どもたちに長年愛され、意識の高いイギリス人ママにも支持されている、クリスマス・プレゼントにぴったりな絵本と児童書をご紹介します。
目次
イギリスで根強い人気!二冊の幼児向け絵本
『Guess How Much I Love You』
Guess How Much I Love You™ © 1994 – 2017 Sam McBratney and Anita Jeram
Reproduced by permission of Walker Books Ltd., London SE11 5HJ www.walker.co.uk
Guess How Much I Love You™ is a trademark of Walker Books Ltd., London. All rights reserved.
『We Are Going On A Bear Hunt』
Cover illustration © 1989 Michael Rosen
From WE’RE GOING ON A BEAR HUNT by Michael Rosen & Illustrated by Helen Oxenbury
Reproduced by permission of Walker Books Ltd, London
www.walker.co.uk
イギリスでロングセラーとなっており、多くのファミリーに親しまれている絵本のなかでも、とくにお勧めしたいのが、『Guess How Much I Love You』、『We Are Going On A Bear Hunt』の二冊です。
『Guess How much I love you』は、子どもウサギがどれほどお母さんウサギのことが好きなのかを表現しようとするお話です。
子どもウサギは手振りやジャンプで自分の愛情の大きさを示そうとしますが、当然体の大きい母さんの手振りやジャンプのほうが大きく、何をやっても敵わない…。それでも子どもウサギがめげずに何度もお母さんに想いを伝えようとする、ほっこり心温まる絵本です。
『We Are Going On A Bear Hunt』は、お父さん、お母さん、子ども2人、愛犬という構成の一家で、そのタイトル通り熊狩りに出かける冒険ストーリー。
道中で草原、沼、洞窟などを通り抜ける際の英語のキャッチーな物音と、何度も繰り返されるフレーズが効果的に使われ、ワクワク感あふれる一冊です。
両作品とも、大人にも子どもにも夢を与えてくれる良質の物語と挿絵で、イギリスではクリスマスだけでなく出産祝いのプレゼントの定番でもあり、根強い人気を誇っています。
イギリスでは、〈ベッドタイム・ストーリー〉と呼ばれる夜の読み聞かせの習慣があります。
読み聞かせ時のスキンシップによって子どもに安心感と自信を与え、夢のあるお話によって子どもの想像力や好奇心を育み、毎晩読み聞かせをすることによって言語の発育を促すと言われ、読み聞かせは幼児期の発育において重要な役割を果たしています。
名著揃いのイギリスの児童書
J.K.ローリング (作) 松岡 佑子 (訳) Dan Schlesinger(表紙) 静山社(出版元)
次に小学生以上向けの児童書をご紹介します。
J.K.ローリング『ハリー・ポッター』シリーズ、J.R.Rトールキンの『指輪物語』(映画の題名は『ロード・オブ・ザ・リング』)シリーズ、C.S.ルイス『ナルニア国ものがたり』シリーズ、ロアルド・ダール『チャーリーとチョコレート工場』などは、映画化もされて世界で大ヒットしましたが、原作は本家イギリスでも幅広く読まれている名著です。
なかでも小学生にお勧めなのは、刺激的で複雑な描写が比較的少ない『ハリー・ポッター』シリーズの『ハリー・ポッターと賢者の石』と、『指輪物語』シリーズの『魔女とライオン』です。
他には、日本のEテレでも放映されているBBCのテレビアニメ『チャーリーとローラ』の文庫本も人気。
また、日本ではあまり知られていない作品だと、児童書なのに子どもと動物が嫌いなおじいさん「ミスターガム」が主人公の『Mr Gum』、いたずら好きで手に負えずやんちゃなヘンリー君が主人公の『Horrid Henry』が、是非読んでいただきたいシリーズです。
日本では紳士的でお行儀のよいと思われているイギリス人のイメージを覆すような、奇想天外ぶりがイギリスの子どもにウケています。
クリスマス・プレゼントを通して気軽に異文化体験!
海外の絵本や児童書には、日本の絵本とは違った何かがあります。絵の色彩やタッチ、背後にある思想や出てくる町の様相、人々の関わりあい方などに、その国ならではの文化が現れています。海外の絵本に触れることは、ちょっとした異文化体験にもなります。
今年のお子さんへのクリスマス・プレゼントに、イギリスの絵本・児童書を選んでみてはいかがでしょうか。
参照/
Eden Private Staff「The Developmental Benefits Of A Bedtime Story」
Dreams「3 Reasons Why Bedtime Reading Is So Important For Your Child」
世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年4月時点)。
企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。