知る人ぞ知る! 民間学童に予約が殺到する理由とは?
ワーママにとって避けては通れない小学校の学童問題。ここ数年で民間の学童も一気に増え、予約時期も年々早まっているのが現状だそう。保活の次は学活(童活?)なんて言葉が言われ流行るかもしれませんね。
そこで今回は、口コミで大人気を博している民間学童の秘密に迫りたいと思います。
伸芽会 託児局課長 利倉常高先生
幼稚園・小学校受験塾として60年の歴史を持つ「伸芽会」で、学童部門の立ち上げを担当。「学力と情操」を2大テーマに新しい放課後教育の形を追求。子どもの個性を引き出しつつ、笑いと感動の渦に巻き込む圧巻の指導で人気を博す。特技は長距離走とカラオケ。2児の父。
目次
民間学童が人気な理由は主に2つ
一概に公立が悪い、民間がいいというわけではありませんが、一般的に民間学童が人気な理由として以下の2点が挙げられます。
①低学年のうちに正しい学習習慣が身に付く
宿題をする時間が決まっていたり、きちんと見てくれる先生がいることで、自然と学習習慣が身に付くことはもちろん、忙しいママは帰宅後に「宿題やったの?」とイライラせずに、親子の時間が確保できます。
②学童でしか味わえない情操教育がある
勉強以外のスポーツや音楽などの習い事、季節の行事、休みの日の課外活動、といった情操教育が受けられます(オプションあり)。ママが働きながらことを調べて行動するのは至難の業。
学童が企画したプランを選ぶだけで時間を有効に使えます。
小学校低学年は「幼小一貫教育」という考えを持つべき!
学童は一般的に小学校低学年がメインです。3月まで保育園にいた子が4月から急に小学校というルールやレベルに合わせて正しく生活できると思いますか? 答えはもちろんNO!
なのに保育園と小学校での生活や学習の連携が一切とれていない、ここに私は大きな問題があると思っています。
そもそも国で定められた管轄が異なる(小学校は文部科学省、保育園は厚生労働省)ことはありますが、小学校低学年の先生は幼児教育の研修を受けていないあくまで「小学校の先生」です。果たしてこれで低学年をきちんと見られるでしょうか?
そこで、幼児教育の研修をうけた「幼児のプロ」の先生が、放課後時間でこの橋渡し的な役目をしてくれる学童に人気がじわじわと集中してきたというわけです。
放課後のタイムマネジメント力で学ぶリズムを作る!
「遊んでいるだけで別に行く意味がない」といって公立の学童に行きたがらなくなってしまったと5月くらいに駆け込んでくる親御さんがいらっしゃいます(年度途中では既に空きがない場合も…)。
学校にいる時間よりも長い低学年の放課後を遊んでだらだら過ごすか、宿題や活動をメリハリよくこなすか、どちらが子どもにとってよいリズムが作れるかはお分かりですよね。
民間の学童はただカリキュラムを忙しくこなすのではなく、何かに熱中するきっかけ作りを提案していると考えていただけるとイメージしやすいかもしれません。
学校が2つあるという感覚にさせる「居場所作り」
「高学年の子たちに圧倒されてしまい居場所がない」という理由で公立学童を辞めてしまったというケースもあります。民間学童では自分のロッカーや机があるところが多く、そこには自分の居場所があります。
学校とは異なるお友達や先生など、まるでもうひとつの学校に行っているかのような楽しさと、落ち着いて学習ができる環境は子どもにとってとても大事な要素です。
いかがでしたか? 学校にいる時間よりも長い放課後を過ごす低学年の学童、ぜひ慎重に選びたいですね。
民間学童は来年4月からの申し込みは秋から冬がピーク。公立の学童を予定している人も、いざというときのためにいくつか民間の学童を下見しておくといいかもしれません。
伸芽’sクラブ学童のお問い合わせはこちら。既に定員がいっぱいのところもありますのでお早めに!
日経DUALにて、コラム「人気学童の秘密を探る」連載中
最新記事「学童で子どもに大人気“はだか先生”の教え」も公開中です。ぜひ御覧ください。
▼学童をお考えの皆様に、完全保存版のまとめ記事をつくりました!