東大卒ママ式!「♯お金をかけない知育術」
知育に興味はあるけれど、自分の子どもに何が合うのかわからない、高い教材を買って遊ばなくなったら嫌だな、と思う親御さんも多いはず。知育の導入として身近な遊びやちょっとした工夫で子どもに気づきや学びを与えられることができます。
今回は、東大卒ママの会のメンバーも行っている“お金をかけない知育”を、「指先を使うもの」・「文字や数字」・「想像力」の3つのカテゴリーに分けていくつかご紹介したいと思います。
目次
「指先」を使う知育遊び
その1「ポットン落とし&何かな何かな?」 対象年齢:0歳~
準備物:使い終わったミルク缶、排水溝用ゴム蓋、テープ、中に入れるおもちゃ
使い終わったミルク缶に100円ショップなどで売っている排水溝用のゴム蓋を取り付け、中に物を入れるだけで完成。乳児は、その中に物を落としたり、取り出したりして遊びましょう。摘まんだり中に入れたりという指先遊びができます。
また幼児向けには、親が物を入れておき、「中に何が入っているか?」を当ててもらう遊びです。感触の異なるもの、形に特徴があるゾウやキリンのフィギアなどのおもちゃ、野菜や果物等を入れて当ててもらうと、視覚的に捉えていた物体を指で実際に触って“形”として認識することができるので、触覚を養うのにオススメです。
【学びのポイント】
目の前にあった物が、隠れて再度出てくるという遊びは、乳児の短期的記憶力(ワーキングメモリ)を鍛えることもできます。
その2「ビーズと伸びるテグスでアクセサリー作り」対象年齢:2歳~
準備物:ビーズ・テグス
2歳ごろになったら、100円ショップなどで売っている大き目のビーズと伸縮性のあるテグスでアクセサリーなどを作る遊びがオススメです。
ビーズは机の上に直接置くのではなく、小皿にいれるなど、子どもが自分で取りやすいように用意してあげましょう。またテグスは長めに切り、片方の端はビーズが抜けないようにしてあげるなど、子どもが一人で作品を作れる工夫を。はじめに親が手本を見せてあげると、同じ色を何個ずつ入れようか、など自分で考えて作れるようになります。また、完成物ができることで子どもも集中して取り組んでくれます。
【学びのポイント】
手は第二の脳と言われるように、指先を使うことは脳の活性化に繋がります。小さな穴にテグスを通す細かい作業は、手先を鍛えることができるだけでなく、集中力を養うこともできます。
その3「丸シール貼りあそび」 対象年齢:1歳~
準備物:丸シール・白紙
100円ショップでも売っている丸シールを紙に貼る遊びです。丸シールは1シートに多色あるものがオススメ。塗り絵と同じ感覚で、台紙に貼る色は子どもに考えてもらいましょう。
子どもが興味を持った時が始め時ですが、1歳ごろから徐々に始めてみましょう。クレヨンや鉛筆でお絵描きができる子どもでも、シールを台紙からはがして貼る動作は難しいと思います。最初はシールの端を親がめくり、子どもが台紙から取り、紙に貼ります。慣れてきたら、紙に丸を描き子どもにそこに合わせるように貼ってもらいましょう。丸に合わせて貼るのは繊細な動きが必要になるので、指先を鍛えるのに最適かと思います。上手に貼ることができるようになったら、シールの大きさや貼る枚数を変えていくと長く遊べます。
台紙にシールが一枚ずつになるように切ってあげるとはがし易くなります。
【学びのポイント】
はがした台紙を置いておくための箱や小皿なども用意してあげると、最後の作業としてごみ捨てを遊びの一環で取り入れることができます。
その4「寒天あそび・色水あそび」 対象年齢:0歳~
準備物:寒天パウダー・食紅・タッパー、水性絵具・ペットボトル・プラコップ
暖かくなってきたので、ご自宅で水遊びをするご家庭も多いと思います。いつもと少し違った水遊びとして、寒天あそびや色水あそびがオススメです。
寒天あそびは寒天で固めた水で遊ぶのですが、大人が触ってもぷるぷるとした触感が楽しいです。食紅などで色をつけると、ゼリーのようになり綺麗で、おままごとやお店屋さんごっこもできます。おもちゃの包丁などで切ったり、手で握りつぶしてみたり、水の中に入れてみたりすると、様々な感触を楽しむことができます。
色水あそびはペットボトルに赤・青・黄色の色水を用意して、色を混ぜ合わせて遊びます。色の変化を観察できるように、透明のプラコップなどで遊ぶのがいいと思います。コップに水を注ぐという作業は子どもには難しいもの。こぼしてもいいような環境で一緒に好きな色を作ってみたり、ジュースに見立てて果物の色を作ってみたりすると面白いです。
【学びのポイント】
遊びながら組み合わせ方次第で色が変化することや、量の概念を学ぶことができます。
「文字や数字」を使った知育遊び
その1「ナンバープレート」で遊ぼう! 対象年齢:3歳~
数字の概念を理解し始めたら、車のナンバープレートの数字でゲームをしてみましょう!まずは数字を読み取るゲーム。それができるようになったら、「足していくつになるか」を質問してみましょう。
最初は、4桁のうち2つを足してもらいます。できれば最初は「1」が入っているとものだと挑戦しやすいです。それも慣れてきたら、3つの数字の足し算に挑戦してみてください。
ナンバープレートならどこでも見つけることができるので、保育園の行き帰りや、移動中などに。しりとりなどいつものゲームに飽きたら試してみて下さいね。
【学びのポイント】
一瞬で数字を認識して、アウトプットしてもらうのはなかなか難しいですが、数字を定着させるのに役立ちます。
その2「ひらがな・文字探し」 対象年齢:2歳~
準備物:なし
散歩中にひらがなや数字などを探したり、読んだりしてもらうと、文字や数字に触れる機会が増え、早く子どもに定着します。まずは自分の名前のひらがなや、1から5までの数字など、簡単なものから探してもらいましょう。
街中には意外とひらがなだけで書かれているものがあるので、最初は親が上手く誘導してあげてみて下さい。また、子どもが自分で読むことができたらたくさん褒めてあげましょう。
発展として、ひらがなと一緒に書かれている漢字の読み方や意味を教えてあげると自然と学びに繋げることができます。「燃えるごみ」などは、「もえるごみ」と読み方を想像できますし、「燃」の字の意味もイメージしやすいですよね。
【学びのポイント】
東大卒ママの会には、さらに発展させて国旗探しなどで遊んでいるメンバーもいます。
その3「お散歩ビンゴ」 対象年齢:3歳以上
準備物:画用紙、鉛筆やクレヨン、シール、(首から下げる紐)
画用紙に3×3ほどのビンゴ表を書き、子どもと一緒に散歩中にみつけられそうなものの名前か絵をかきます。出来上がったら、それを持って散歩に行きます。親はスタンプかシールを忘れずに持参し、表にあるものを見つけたら、印をつけビンゴを目指します。
季節の花や虫などを表に含めると図鑑を開くきっかけにもなります。標識や文字を探したり、街中にはないと思うものも看板などで発見できるなど、普段意識していない景色を発見するきっかけになりますよ。
【学びのポイント】
ビンゴ表の絵や字は鉛筆の練習になるのでぜひ子どもに書いてもらいましょう。
「想像力」を養う知育遊び
その1「地図で旅に出かけよう!」 対象年齢:2歳~
準備物:地図(日本、世界)
旅行にいけない日々が続きますね。そんな今だからこそ、子どもと一緒に想像上の旅行を楽しんでみましょう。最初に、国内でも海外でも良いので出発地と目的地を決め、寄り道しながら目的地まで旅行しましょう!
ポイントとしては、どのように移動するか、また経由地や目的地にはどのような名産品や名所があるのかを話してみましょう。例えば、日本からアメリカに行くなら海を渡る必要があるのか、それにはどの乗り物で行けばよいのか考えてもらいます。また、アメリカのニューヨークには緑色の大きい“自由の女神”があることなど教えてあげましょう。
【学びのポイント】
お風呂の中や、ゆっくり会話ができる時間がオススメ。また、わからないことがあれば親子で図鑑やインターネットで名所や名産品など調べてみましょう。
その2「身体を使って間違い探し」 対象年齢:3歳~
準備物:なし
親子で出題者と回答者を決めた後、出題者は、回答者に見えないように隠れて自分の体や服のどこかを1箇所変えます。例えば、靴下を脱ぐ、腕まくりをする、前髪の分け方を変えるなど。その後、回答者は出題者がどこを変えたのかを当てるゲームです。
出題者は「どの部分を変えればわかるかな?どの部分だとわからないかな?」と想像する力が試され、回答者は、出題者の変化前の姿を覚えておく、小さな変化を見逃さない、など記憶力と集中力を鍛えることができます。
【学びのポイント】
最初は親が腕まくりなどわかりやすい場所を変えて、お手本を見せてあげましょう。なにも用意はいらないので、電車の中など時間つぶしにも使えます。
その3「折り紙」で見立てあそび 対象年齢:1歳~
準備物:折り紙
折り紙は昔ながらの遊びですが、二次元のいろんな形を作ったり、びりびりと破いてみたり、使い方は様々。1歳ごろは細かく千切って貼るちぎり絵や、破いたりくしゃくしゃと丸めたりしておままごとなどの見立て遊びなどで想像力を養えます。細かい作業ができるようになったら、半分に折ったり、簡単な形を作っていけるように親が見本を見せながら一緒に取り組んでみましょう。3歳ごろからは、折り紙の本を見たり、自分で考えながら折ったりする作業を始めても良いでしょう。図書館にも折り紙の本はたくさんありますし、折ってみたいものが決まっていたらYoutubeなどで折り方を検索してみるのもオススメです。
【学びのポイント】
空間認識力を鍛えることもできますし、折り紙の本で次の工程を確認し、その通りに折るという同時並行の作業は脳の刺激になります。
【まとめ】
お金をかけなくても、少しの工夫や親からの声かけなどでいつもの遊びも知育要素を取り入れることができます。それぞれの遊びの中で紹介しましたが共通のポイントとして以下のことが挙げられます。
・子どもが主体的に自分で考えるように促す
・一つの学びから関連付けて発展させる
・実際に体や指先を動かす
これらを意識的に取り入れると脳を活性化させ、記憶を定着させることに繋がるので、ぜひ日常の遊びから取り入れていただけたら嬉しいです。
著者プロフィール
Eri
5歳女の子と3歳男の子のママ。先日、チャイルドコーチングアドバイザーの資格をとりました。親子ともども工作遊びが大好きで、最近は制作物の置き場所に困っています。
Haru
4歳、1歳兄弟を育てる金融系ワーママ。頭を使う知育だけでなく、身体の動かし方を学ぶことも大事!週末は毎日子どもと公園やアスレチックで走り回っています。