東大理系卒ママyuuさんが実践する!おうちでSDGs~第1回 環境問題について考えよう~
最近よくニュースなどでも耳にする機会が増えたSDGs。ちょっと難しい問題な気もしますが、それを子どもと一緒に考えることはなぜ大切なのでしょうか?
今回は、東京大学農学部で環境を学ばれた1児のママであるyuuさんに、おうちで実践されているSDGsの学びについてアドバイスいただきました。第1回は環境問題です。
身近なテーマからお子さんと一緒にSDGsについて考えてみませんか?
目次
SDGsってなんのこと?
最近よく耳にするSDGs。みなさん何のことかご存知ですか?
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略で、“持続可能な開発目標”という意味だそう。2015年に国際連合サミットで採択され、2030年までに達成するべき17個の目標と、「いつまでに、何を、誰が、どのようにして取り組むか」を表した、169のターゲットから成り立っています。
うむむ。何だか難しいですね。
要は環境・経済・社会、あらゆる分野において、「現在を生きる私たちが未来のことを考えて暮らしましょうね」ということだと私は理解しています。
今日はSDGsについて親子で考えることについて書いてみたいと思いますが、子どもと一緒に考えることはなぜ大切なのでしょうか?
SDGsについて考えることは、子どもの未来を「今」の私たちが作ること
私含め、皆さんはご自身の子育てに一生懸命ですよね? そんなわが子の暮らす未来が明るいものになって欲しいと思うのは親として共通の認識だと思うんです。環境問題に悩まされることなく、男女平等や多様な価値観が尊重される、そんな未来になって欲しい。ただ、その未来を作れるのは「今」の私たちなのです。それぞれの家庭が親子でSDGsについて話し合い、実践する。その個々の力が大きな力となるのだと思います。
SDGsをきっかけに「問題を見つけて解決策を探す」能力を育てる
SDGsの問題に限らず、世の中の「問題」を見つけ、その「解決策」「打開策」を自分で考える。わが子にはこのアクションが取れる大人になって欲しいと普段から思っています。ただ言われたことを淡々とこなすのではなく、積極的に「考える」ことができる。これはAIが活躍するこれからの社会で、ますます必要とされる力なのではないでしょうか。
SDGsを通して、世界にはどのような問題があるのか、どんな解決策があるのか、自分たちにできることはないか。お子さんにとってそういったことを考える、非常にいい機会になると思います。
身近な環境問題から親子で3つのSTEPで考えてみよう!
SDGsには多様な分野がありますが、今回は親子で考えやすいテーマとして環境問題を取り上げてみたいと思います。わが家では以下の3つのSTEPで子どもと一緒に環境問題を考えるきっかけにしています。
STEP1 環境問題ってどんなことがあるんだろう?
環境問題と言っても森林伐採、海水汚染、地球温暖化、干ばつ、洪水と多くの分野に渡ります。大人の言葉で説明するのは難しいので、わが家では絵本や動画をうまく使って説明するようにしています。
例えば、『ホッキョクグマくんだいじょうぶ?北極の氷はなぜとける?』(ロバート・E・ウェルズ著)の絵本では、地球の気温が上昇すると世界はどうなってしまうのか。それは何が原因なのか。をホッキョクグマくんの視点に立って分かりやすく説明してくれています。またYouTubeでも『ナショナルジオグラフィックTV』は動物の暮らしを通して環境問題に触れてくれていますし、『Peekaboo Kidz』(英語)ではアニメで環境問題について詳しく解説してくれていますので、どちらも子どもの興味を引きやすいものになっていると思います。お子さんが小学生以上でしたら、小学生新聞を購読してみるのもオススメです。
STEP2 身近ではどんな問題が起きているの?
世界規模の環境問題では、実感がわかないこともあると思います。しかし洪水や干ばつなどの異常気象は日本でも起こり、多々ニュースでも取り上げられていますよね。
また夏に行ったレゴランドではこんなイベントも開催されていました。ビニールを食べていて保護されたウミガメの映像を流し、「どうしてこんなことが起こるのかな?」「僕たちにできることはないかな?」と呼びかけ、さらには「レゴで海を綺麗にするロボットを作ってみよう!」と制作を提案。これをきっかけに息子は紙ストローやマイバックに敏感になりました。
私たちが日頃からアンテナを高くしていれば、身近な問題もすぐに見つけることはできるのではないでしょうか。
STEP3 私たちにできることって何だろう?
環境問題が身近になったら、お子さんと一緒に「私たちにできることは何だろう?」と考えてみませんか?例えば、エコバッグをもつ、紙のストローを使う、電気をこまめに消す、電車を使う、など私たちにできることはたくさんあるはずです。先ほど紹介したレゴランドのイベントのように、レゴを使って環境問題を解決してくれるロボットを自作してもらうのも盛り上がると思います。ここまで一緒に取り組んできたお子さんなら、面白いアイディアを出してくれるかも。そのアイディアが、明るい未来を作り出してくれる第一歩になるかもしれませんよ!
まとめ
SDGsやカーボンニュートラルなど「よく聞くけど、詳しく知らない」ような言葉の意味をしっかり理解し、子どもに伝えていくのも親である私たちの役割なのではないかと思います。最近ではママ層に人気の女性誌でも“環境問題について自分の言葉で語ろう”という記事が出ていました。「知らない」で終わるのではなく、「知らないから一緒に調べる」。このスタンスは続けていきたいなと私は思っています。知らない時は、子ども向けの絵本や教材を通して親も一緒に学べるチャンス!この記事が、親子でSDGsを考えるきっかけになれば幸いです。
yuuさん
東京大学農学部卒業。現在は5歳の男の子を育てるワーママ。朝の30分を活用して子どもとの知育時間を楽しんでいます。インスタグラムでは、子どもが楽しめる知育遊びやワーママライフを発信中
https://www.instagram.com/punyuugram/?hl=ja