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東大卒ママが実践! 家庭でできるSDGs 第二弾〜人権問題〜

東大卒ママが実践! 家庭でできるSDGs 第二弾〜人権問題〜

SDGsにはさまざまなテーマがあることは以前お伝えしましたが、すべてのテーマの土台には「誰ひとりとして取り残さない」という理念があります。すべての国のすべての人々が満たされる社会をという意味ですが、これには人権問題が大きく関わってくるように思います。そこで今日は“親子で考える人権”について書いてみます。

人権問題の第一歩は「子どもへの質問」から始めよう!

「人権」という言葉を知らないお子さん、言葉は知っていても意味がよく分かっていないお子さんも多いのではないでしょうか。そんな時はまず質問を投げかけてあげるのが、お子さんの興味を引く第一歩だと思います。

例えば
「世界中で学校に行けない子どもはどのくらいいると思う?」
「食べるものがなくてお腹を空かせている子どもっていると思う?」
「お料理や洗濯は男の人と女の人どちらがするのかな?」
「日本語が分からない海外のお友達が同じクラスに来たらどうする?」

など、何でも良いので問いかけてみてはいかがでしょうか。

もしお子さんに「分からない」と言われたら、まずはおうちの方の意見を伝えてみたり一緒に本を開いたりしてみて、答えを無理に引き出そうとしないで下さいね。

安全な水が飲めて、毎日ご飯が食べられて、当たり前のように学校に行ける恵まれた日本では考えられないような事があるという事実を、まず知ってもらうことが大切なのではないかと思っています。また男女の違いや国籍の違いから生まれる問題についても、まず疑問や気づきを持ってもらうことが入り口だと思います。

このように疑問を投げかけながら、一緒に問題を知っていくのにおすすめの本がこちら。様々なテーマごとに、質問とその回答をイラスト付きで分かりやすく解説してくれます。

幼少期に「みんな違ってみんないい」を一緒に考える重要性

「差別」や「偏見」から引き起こされる人権問題は、幼少期から“さまざまな人がいて、さまざまな考えがある”ということを教えてあげることで、大きく改善されるのではないかと思っています。

・肌の色が違う人がいる
・背の高い人も低い人もいる
・手がない人もいるし足が不自由な人もいる
・男の人が好きな男性、女の人が好きな女性もいる
・豚肉を食べない人、野菜しか食べない人もいる

世界にはいろんな人がいるけれど、誰かが間違っていて、誰かが正しい訳ではない。自分にとっての当たり前は、他人にとっての当たり前ではない。そんなことを幼少期から知るきっかけを作っていくというのは、私たち親にとって大切な役割なのではないでしょうか。

人は成長する過程で自分の「普通」や「基準」を作ってしまいますよね。ある程度大きくなってから、それに当てはまらない人や考えに出会った時、違和感を感じると思うんです。そんな時、金子みすずさんの詩のフレーズのように「みんな違ってみんないい」というように思えるような子どもたちを、私たちが育てていけたらいいな。育てていきたいな。そう強く思っています。

親子で楽しく“世界平和”を学べる3つのしかけ

では私たちにはどんな事ができるでしょうか? わが家で取り組んでいるアイディアをいくつかご紹介させて下さい。

1.絵本

まずはやっぱり絵本。メアリ・ホフマン著『いろいろいろんなかぞくのほん』『いろいろいろんなからだのほん』この2冊は、容姿や考え方のダイバーシティを教えてくれています。親子で読んで「いろいろな人がいて世界は楽しいね」という会話をしています。

2.ボードゲーム

それから親子で楽しめるゲームも。国際連合広報センター(UNRIC)が作成している、「SDGsを学べるすごろく」(https://go-goals.org/ja/)は、SDGsに関する質問の問いを考えながら進めていけるので、意識の啓発に繋がります。日本の外を見ると世界にはこんな問題が起きているんだ!自分にできることは何だろうか? そんな会話から子どもとの会話を膨らませています。


すごろく以外に、クイズなどもHPからダウンロードできます。

3.キッザニア「SDGsセンター」

また最近行ったキッザニアでは2021年12月にオープンした「SDGsセンター」という場所があり、かわいいキャラクターたちと共に“よりよい未来を一緒に考える”という体験もしてきました。

ちなみにキッザニアではHPでSDGsクイズも楽しめます。
https://www.kidzania.jp/sdgs/

どんなきっかけからでも、まず人権というものを考える機会があると良いなと思っています。

こういった経験をしている息子にとって、人権“問題”という概念はないのです。国籍や宗教が違うから、身体が不自由だから、親がいないから、そのようなことを“問題”だとは思っていません。幼いうちから多文化・多様性に触れる意義はそこだと思っています。

世界平和というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私たちや私たちの子どもひとりひとりがダイバーシティに対して寛容な心を持っていたら、そんな人が少しでも増えたら、この社会はもっと明るくなるのではないかと真剣に思っています。

yuuさん
東京大学卒業。現在は5歳の男の子を育てるワーママ。朝の30分を活用して子どもとの知育時間を楽しんでいます。インスタグラムでは、子どもが楽しめる知育遊びやワーママライフを発信中。
https://www.instagram.com/punyuugram/?hl=ja

著者プロフィール

東京大学卒業(2011年~2012年度)の現役子育てグループ。主要メンバーは7名。東大OBOGたちへのヒアリングやアンケートを基に「東大生の幼少期の習慣」を分析し、現役ママの目線も取り入れて、“今すぐできる幼児教育”の実践方法を提案している。著書に『東大脳を育てる3歳までの習慣』(小学館)がある。SNSでも実践中の知育や自分たちの経験談を発信中。
https://www.instagram.com/todaimoms/
https://www.instagram.com/punyuugram/?hl=ja

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