人気の「国内英語キャンプ or 海外親子留学」今年の夏はどっちを選ぶ?
小学校での英語必修化や2020年のオリンピック開催決定などを追い風に、ますます注目が集まる「子どもの英語教育」。
そんな中、子どもの長期休み(春・夏・冬)を利用して、集中的に英語を学ぶ英語キャンプや親子留学に関心を持つお父さん・お母さんも増えてきています。
今回は「国内の英語キャンプ」と「海外の親子留学(英語キャンプ)」、それぞれの特徴や傾向について紹介してみたいと思います!
目次
日本にいながら英語漬けになれる英語キャンプは大人気!
ここ数年、人気が高まっている国内英語キャンプ。人気の理由は、何と言っても「日本にいながら英語漬けの環境を体験できること」でしょう。
国内で開催されている英語キャンプには、英会話学校や民間団体が運営するもののほか、各自治体や教育委員会、インターナショナルスクール、NPO等が主催するものなど、多種多様なプログラムがあります。
内容は、自然あふれる環境の中で外国人たちとのアクティビティを通じ、英語によるコミュニケーションに慣れ親しむ、といったものが主流。
日程は2泊3日〜4泊5日程度で、小学生〜高校生を対象にしていることが多いです。
基本的には親が同伴せず、子どものみが参加するものが大半を占めます。
また、都内のインターナショナルスクールなどでは、宿泊を伴わない通学型のキャンプ(=デイキャンプ)を実施しているところもあります。
英語の指南役は、語学学校やインターナショナルスクールの講師、日本の大学に籍を置く外国人留学生(現役大学生)、ALT(外国語指導助手)などが務めるケースが一般的です。
なお、数は少ないですが、日本に住むネイティブスピーカーの子どもたちがといっしょに参加し、交流できる英語キャンプもあります。
国内の英語キャンプのメリットは、2泊3日など短い日程のものも多いので、予定を気にせず気軽に参加できること、英語力がなくても参加できること、そして海外のプログラムに参加するよりもコストを抑えられるといった点があります。
さらに、日本語のフォロー体制が充実しているので、英語に慣れていないお子さんも安心して参加できるのはうれしいですね。実際、海外留学の「予行演習」として、お子さんを参加させる親御さんも少なくないそうです!
見るものすべてが新しい! 海外での豊かな異文化体験は親子留学ならでは
さて、国内英語キャンプは気軽に参加できるメリットがある反面、「外国に学びに行く」という海外留学ならではの体験を得ることはできません。
そのため「やっぱり異文化コミュニケーションの本場・外国で英語を学んでみたい!」と考えるご家族は、海外の親子留学プログラム(英語キャンプ)への参加もぜひ検討してみてください。
親子留学の場合、語学学校で常時開講されているプログラムのほか、現地校(幼稚園〜高校)での短期留学、長期休みにあわせて開催される特別プログラムなど、さまざまな選択肢があります。
期間も、1週間の超短期から年単位の長期留学までフレキシブルに対応可能なのが魅力です。
人気の行き先は、ハワイ、アメリカ本土、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語ネイティブ圏。最近は、比較的コストの安いフィリピン、マレーシアなどのアジア圏に親子留学する人も増えてきています。
とくに夏休みは、各国のスクールや語学学校、関連団体による短期留学プログラムが充実することもあり、年間でもいちばん参加者が多いシーズンとなります。
例えば、アメリカやカナダで盛んな「サマーキャンプ」は、現地の子どもたちと自然体験やワークショップを楽しめるのが特徴で、日本人も毎年多数、参加しています。
また、海外の公立・私立校の中には、バケーションの期間中に限り、海外の子ども向けに英語講座や学校体験プログラムを実施しているところが少なくありません。
これらのプログラムは、基本的に子どものみが参加し、現地に同行した親は別途、語学学校に通うなど自由に行動できる場合が多いです。
アクティビティよりも英語のレッスンにフォーカスしたい場合は、語学学校が開催するプログラムへの参加もおすすめです。
内容がレッスン(グループ or マンツーマン)主体となっているのが一般的で、親子で同じプログラムに参加できるケースも多いです。
また、親が語学学校に通い、お子さんは現地の幼稚園や保育園に通わせるというプログラムもあります。英語がはじめてのお子さんでも、同年代の外国人のお友だちと遊びながら自然に英語に慣れ親しむことができるため、とくに小さいお子さんのいるご家族に人気があります。
期間や費用だけでなく、お子さんの興味や関心にも配慮したプログラム選びを!
豊かな異文化体験が得られる親子留学ですが、ネックなのは「費用」です。海外のプログラムは国内の英語キャンプに比べて総じて料金設定が高めですし、航空券代もかかります(航空券はプログラム費に含まれる場合もあります)。とくに、夏休み(お盆の前後)はチケットが高騰するので、行き先と日程によってはプログラム費用より高くなってしまう場合も……。
また、海外は日本と治安状況や医療体制が大きく異なります。参加を検討する場合は、まず外務省のウェブサイト(海外安全ホームページ)などで、渡航先の治安情報を必ず確認しましょう。
また、現地の医療体制やプログラム期間中の日本語対応の有無などについても、事前に主催者側にしっかり確認しておきましょう。
国内英語キャンプと海外親子留学、どちらもそれぞれの魅力があります。予算や日程だけでなく、お子さんと「どんな体験をしたいのか」をしっかり話し合い、目的にあったプログラムを選びたいですね。
国内英語キャンプや海外親子留学の情報は、インターネットで検索できるほか、英語・留学関連の書籍や雑誌にも掲載されています。
夏休みのプログラムについては、4月頃から情報が出始めますが、英語人気の高まりとともに、最近は情報のリリースと同時に満員になってしまうケースも少なくありません。
つねに情報をチェックして、早めに予定を立てていきましょう!
いかがでしたか? 私がセブ島の語学学校に親子留学をしたときは、まったく英語を話せなかった息子(当時3歳)が英語環境になかなかなじめず、夫婦ともどもかなり心配&苦労した記憶があります。そういう意味では、まず国内の英語キャンプで英語環境に慣れておき、次のステップとして親子留学に挑戦する方が、親にとっても子どもにとっても心理的な負担が少なく、のびのびと親子留学を楽しめるのでは…? と感じました。
そんな「2段階留学」が、よりポピュラーな選択肢になることを期待しています!