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実践的なプログラミング・スキルが身につく「テックキッズスクール」体験会に潜入!

実践的なプログラミング・スキルが身につく「テックキッズスクール」体験会に潜入!

2020年に小学校で必修化が検討されているプログラミング教育。そのため保護者の間では、お子さんの習い事としてのプログラミングに関心が高まっています。

全国各地で子ども向けのプログラミング教室が増え続ける中、親として最も気になるポイントは「いったいどんなスキルが身につくの?」ということ。

そこで今回は、小学生向けプログラミング教室『Tech Kids School(テックキッズスクール)』の説明&体験会に親子で参加してみました。当日の様子をライター庄司がレポートします!

まずは「スクラッチ」を使ってプログラミング的思考を身につける

『テックキッズスクール』は、日本最大級の小学生向けプログラミング・スクール。現在、全国6都市8ヶ所で、およそ1000人の小学生がプログラミングを学んでいます。

運営する「CA Tech Kids(シーエーテックキッズ)」は、大手IT企業「サイバーエージェント」のグループ企業。というわけで、今回の体験会もサイバーエージェント本社のある渋谷マークシティで開催されました。

会場のある17階に向かうと、カラフルなシャツを着たお兄さん、お姉さんたちがやさしく迎えてくれました。この日の参加者は、小学2年生から6年生までの7組の親子。

パソコンを触るのは今日が初めてという女の子から、すでにプログラミング経験があるという男の子まで、さまざまなレベルのお子さんたちが参加していました。

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↑体験会はおよそ2時間。3つのパートに沿って進められます。

今回子どもたちがチャレンジするのは、マサチューセッツ工科大学で開発されたプログラミング学習ツール「Scratch(スクラッチ)」です。

スクラッチは、機能や指示が書かれたブロックを組み合わせることで、プログラミングの仕組みを視覚的に理解できる画期的な開発ツール。そのため複雑で難解なプログラミング言語の知識がない子どもでも、ゲーム開発やアニメーション制作を楽しめるのです。

ちなみに、息子はiPad上で何度かスクラッチを使ったことがある程度の経験値でしたが、スタッフの方がていねいに説明してくれたおかげで、問題なくキャッチアップできていました。

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↑まずは単純な動作から始まり、だんだん複雑な命令を覚えていきます

つづいて、スクラッチと手元に用意された「機能分解シート」を使って、プログラミングの概念を学んでいきます。画面上のキャラクターの動きを分析し、どのような条件で動いているのか、一つずつ機能を分解しながら理解していきます。

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↑キャラクターの動きを観察し、それぞれ書き出していく「機能分解シート」

単にゲーム感覚で楽しんで終わり、ではなく、プログラミングの基礎となる考え方が身につくよう、授業が設計されているのはいいですね! 

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↑スクラッチでは、このようなブロックを組み合わせてゲームを作っていく

体験会の後半には、オリジナルのゲーム開発にも挑戦!

スクラッチの基本的な動作を覚えたら、次はオリジナルの作品づくりにも挑戦します(その間、隣接するスペースでは保護者向け説明会を開催)。

まずは作りたいゲームをイメージしながら、どんな機能や要素が必要か考えていきます。子どもたちは、キャラクターや背景を自由にカスタマイズしながら、どんどん作品を作っていきます。

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↑わずか1時間ほどの指導で、かなり複雑な動きをマスターしていてビックリ

ちなみに、息子が作ったのは「左右に動く飛行機に触れないようヘリコプターを移動させ、車にタッチさせるとロケットに変身する」というゲーム。けっこう複雑です。

わずか1時間ほどのレクチャーで、ここまで高度なことができるようになるとは、親としてもビックリ! いい意味で想定外でした。

もちろん、上達の早さには理由があります。それは「テックキッズメンター」の存在です。

彼らは子どもたちのプログラミング学習をサポートするスペシャリスト。困った様子で手が止まっている子がいれば、すぐ横にやってきてサポートしてくれます。

フレンドリーに疑問をしっかり解決してくれる彼らの指導があるからこそ、子どもたちはどんどんチャレンジすることができるのです。

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↑「どうしたら動くと思う?」など、メンターのお兄さんは子どもに自ら考えさせる問いかけがすごく上手でした。

「テックキッズスクールでは、学校のように皆が同じ教材を同じ速度で学んでいくわけではありません。一人ひとりの習熟度に合わせた教材を、それぞれのペースで進めていきます。彼らが“スタッフ”や“先生”ではなく“メンター(指導者、助言者)”と呼ばれるのは、そのためです。クラスでは3~6人の少人数のグループに分かれ、1グループにつき1名のメンターが付きます。このように個別指導のスタイルを取り入れることで、子どもたちの学びを最大化することができるんです」

そう話すのは「CA Tech Kids」代表取締役社長の上野朝大さん。上野さんによれば、メンターを務めるのは主に現役の大学生、大学院生たち。

メンターの選考には、高いプログラミング技術はもちろんのこと、子どもたちのやる気を引き出すファシリテーション力が重視されるのだとか。

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↑CA Tech Kids代表取締役社長の上野朝大さん。

テックキッズスクールのもう一つの特長は、カリキュラムがとても実践的だということ。教材もプログラマーやエンジニアたちが中心となり、実際にプログラムを開発するときのプロセスを意識して作成されているそうです。

カリキュラムの過程には、プレゼンテーション講習も組み込まれています。「自分の作品の魅力を周りに伝え、自ら発信していく表現力も、プログラミングを学ぶ上で欠かせないスキルの一つだからです」(上野さん)

そんなわけで、体験会にもしっかりとプレゼンの時間が設けられていました。参加者ひとり一人が、自分で開発したゲームの内容を発表していきます。息子も若干もじもじしながらも、頑張って作品を紹介していましたよ(笑)。

「子どもたちには、単にプログラミングの技術を学ぶだけで満足してほしくないんです。その技術を使って何ができるのか、それらはどのようなサービスやプロダクトとして社会に実装できるのか。プログラミング学習を通じて、そういう技術をコアにしたデジタルなものづくりの力を統合的に身につけてほしいですね」(上野さん)

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↑わからない部分はマンツーマン指導で丁寧に教えてくれるのが魅力

テックキッズスクールのカリキュラムは最大3年間。1年目(First Stage)はスクラッチを中心にプログラミングの基本知識を学び、2年目(Second Stage)からは本格的なプログラミング言語を用いたアプリ開発やゲーム制作を行うそうです。

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スクールの受講者や卒業生からは、自らアプリを開発してアップルストアで販売したり、コンテストで入賞したりするキッズたちも登場しています。

スクールでは、そんな風に本気でプログラミング教育に取り組む子どもたちのために、奨学金制度も用意しているとのこと。未来のIT人生の育成にも力を入れているんですね。

お子さんのプログラミング教育に興味のある方は、ぜひキッズテックスクールのウェブサイトを訪れてみてください。

今回、体験会に参加させてもらった我が息子は、2時間のイベント中、一度も机を離れずゲーム制作に没頭する集中っぷり。家でいやいやドリルをやっているときとは大違いです。帰路の車中でも、ずっと「スクールに通いたい……」と念仏のように唱えていました。

子どもの「アイディアを形にする力」を育むテックキッズスクールのプログラミング教育。これからの習い事の選択肢として検討したくなりました。

著者プロフィール

ライター/親子留学アドバイザー。インタビューを中心に雑誌、Web、書籍等で活躍後、フィリピン・セブ島へ移住。2012〜2015年まで3年間、親子留学を経験。現在はライター業の傍ら、早期英語教育プログラムの開発・研究にも携わる。明治大学サービス創新研究所・客員研究員。

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