今どき小学生のバイブル「学校では教えてくれない大切なこと」に 新作『知っておきたい法律』が登場!
2022年8 月現在でシリーズ 40 巻、シリーズ累計発行部数300万部突破を誇る、大人気「学校では教えてくれないこと」シリーズ(旺文社)。今回新たに、SNSトラブルや著作権、交通ルールなど『知っておきたい法律』が発売されるということで、旺文社の学参編集第三グループ、廣瀬由衣さんにお話を伺いました。
著者は、娘さんが小1からこのシリーズの大ファンで15冊以上お持ちだという小学生ママライターさんです。
目次
学校の教科以外にも、生きるために必要なことがたくさんある!
__「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズの誕生経緯を教えてください。
廣瀬さん:小学生のお子さんをお持ちの保護者の方を対象としたアンケートの「お子さんにどのような力を身に付けてほしいですか?」という項目で「教科外の“生きるために必要な力”を身に付けてほしい」という回答が上位になっていました。そこで、「生きるために必要な力」を習得できる、子ども向け実用書が必要なのではないかという話になり、「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズが生まれました。
小学生ママ:まさに私も、小学校入学のタイミングで「こんなことを身に付けてほしいけど、どうやって教えたらわからない」と困っていたときに、最初の1冊を購入したところ、娘がハマってくれたという感じです。それからは、成長とともに変わる悩みをちょっとだけ先回りして「こんなのもあるけど読む?」と聞いて購入させてもらっています。
毎回のテーマは「保護者が教えづらいもの」も意識
__本のテーマ設定は毎回どのようにされているのでしょうか?
廣瀬さん:本のテーマ設定は、読者アンケートや保護者ヒアリングなども参考にしたうえで、「保護者が子どもに身に付けてほしいもの」かつ、「保護者がなかなか教えづらいもの」を特に重視してテーマ決めしています。
小学生ママ:確かに、「友達関係」や「性のこと」などは、保護者がなかなか教えられないと感じていたので、私もすごく助かっています。ちなみに、うちの娘は、『時間の使い方』が特にお気に入りで、本を読んで突然、3分の隙間時間でお手伝いをやり出したり、1日のスケジュールを書き出したりしていました。親がやりなさいと言うと受け身で身につかないのですが、本を読んで自発的に動けるようになったのは本当に感謝しています。
また、2年生の頃友達関係で悩んでいたときは、『友達関係』を熟読して気持ちの伝え方を真剣に学び、娘なりに試行錯誤していたように思います。当時は、この本をお友達にも読んでほしいと言っていたくらいです(笑)。
こちらは娘の私物。お気に入りのページに付箋を貼って、何度も読み返しています。
本が苦手な子でも男女問わず最後まで読める、全編まんが構成
__子どもが見てわかりやすくするために、内容に関して何か意識していることはありますか?
廣瀬さん:全編まんがで構成することで、お子さんが最後まで飽きずに読み通せるようにしています。そのまんがも、あくまで純粋に読み物として楽しめる内容になるよう、キャラクター設定やストーリー展開を工夫しています。
たとえば、『勉強が好きになる』では、鏡餅の格好をした「モチベエ師匠」と犬の「ジョン」(「モチベーション」とかけています)が、小学生の主人公のもとにやってきて、勉強の取り組み方を教えてくれますが、途中で大福やおはぎなど、モチベエ師匠の仲間たちも登場して、物語を盛り上げてくれます。また、1つのお話は4~6ページ完結で構成されており、各話にちょっとしたギャグやオチを用意して、お子さんに楽しんでいただけるように心がけています。
小学生ママ:確かに、ダジャレやギャグ要素が多いのも、飽きずに最後まで読み進められる要因ですよね。さらに、男女問わず楽しめる内容やイラストも素晴らしいなと思っています。
うちの子は登場人物のちょっとドジなキャラクターも大好きなようで、何度も何度も読み返して大爆笑しています(笑)。
小学生の悩みは「普遍的な悩み」「時代と共に変わる悩み」の2タイプある
__時代とともに子どもたちの悩みはどう変化していると感じていらっしゃいますか?
廣瀬さん:普遍的な悩みと、時代と共に変わる悩みと、2パターンあるように感じています。前者は『整理整頓』『時間の使い方』などで、保護者世代でも「自分も苦手だったな」と思われる方がいらっしゃるのではないでしょうか。こういったものは、現代のお子さんたちにとっても苦手なテーマで、悩みの種のようです。
一方、後者はたとえば『ネットのルール』で取り上げられるようなもので、この場合は近年の SNS の普及により、新たに注目されるようになったものです。こういったものは、保護者の方ご自身が教育を受けてきていない可能性があり、お子さんに教えづらいという側面があるかと思います。「普遍的な悩み」「時代と共に変わる悩み」の両方に応えられるようなテーマ選びがしていけたらと考えています。
小学生ママ:まさにその通りだと思います。親としてはどちらのタイプの悩みもどう教えていったらわからないので本当に助かっています。「まさかこんなテーマはないよなぁ」と思うものが大抵あるがすごいです!
整理整頓』『時間の使い方』『勉強が好きになる』は大人にもおすすめ!
__これまでで一番反響があったテーマとその理由を教えてください
廣瀬さん:一番というのはなかなか決めづらいですが、『整理整頓』『時間の使い方』『勉強が好きになる』などは、読者アンケートでも反響が大きいテーマです。先述の回答と重なりますが、いずれも普遍的な悩みで、大人向けの実用書のテーマとも重なると思います。大人になってもなかなかクリアしづらく、子どものうちから解消しておきたいテーマということで、支持をいただいているのではないでしょうか。
小学生ママ:その3冊、全部読みました(笑)。まさに全小学生におすすめしたい3冊だと思います。あと個人的には、『ステキになりたい』では、第二次性徴にもさらっと触れているのが、ありがたかったです。
交通ルールや著作権の問題など、子どもと法律は無関係ではない!
__新刊の『知っておきたい法律』の内容や見どころを簡単に教えてください
廣瀬さん:法律というと、一見遠い世界のことのようですが、交通ルールや著作権の問題など、実は子どもたちの生活に密接にかかわっています。本書では、小学生のお子さんに最低限身に付けておいてほしい「遵法意識」について厳選してとりあげています。難しい内容のように感じますが、法の女神テミスをはじめとする愉快な仲間たちがわかりやすくナビゲートしてくれますので、楽しみながら自然と知識を身に付けることができる、おすすめの1冊です。
小学生ママ:確かに、今の時代SNSトラブルなども増えていますし、早い時期からリテラシーと合わせて著作権などの法律も身近にしておくことは大事そうですよね。私も勉強したいので、早速親子で読んでみます!
親子で読める子育てのバイブル! 手軽なKindle版も
__小学生の親御さんに、この本の活用例などがありましたら教えてください
廣瀬さん:ぜひ、保護者の方にもお子さんと一緒に本書を読んでいただけるとよいかと思います。単純に、大人の方にとっても勉強になるという側面がありますし、私自身も編集をしていて、「そうだったのか、知らなかった!」と思うことばかりです……。
本書を通じてそれぞれのテーマをお子さんとの間で話題にしていただけるようになると、テーマがお子さんの血となり肉となって、より一層身に付くのではないかと思います。
小学生ママ:まさに親子で読める子育てのバイブル本だと思います。わが家は、Kindle版も活用させていただいています。移動中や病院などの待ち時間などにとても便利です。これからも楽しいシリーズを心待ちにしています。
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SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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