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PTAに学童、夏休み…都内公立の小1でもこんなに違う!~都会のママ友ルール第21弾~

PTAに学童、夏休み…都内公立の小1でもこんなに違う!~都会のママ友ルール第21弾~

同じ東京都内でも、それぞれ特色はさまざまな区立小学校。今回、第1子が小学校に入学した5人のママに協力をあおぎ、それぞれの小学校について教えてもらいました。生活編、学習編、放課後編それぞれにわけてご紹介します。学校選びの参考にしてみてください!
*あくまでも個人の感想です。

PTA活動がない、父親メインという学校も!

まずは生活編から。

各クラスに学年代表と専門委員が有志で決まります1家族1係のような制度があり、運動会やイベントのサポート、防犯見回りなど、必ずひと役を担当しなくてはなりません。年度初めに第三希望まで出し、振り分けられます」(港区Tさん)

驚きの「なし」というのは江東区。「PTAありのところもあるようですが、うちは江東区初の義務教育学校という小中一貫校。今年で2年目なのでまだPTAはなし。縦割りで6〜9年生との交流があり、前期と後期の2学期制、制服もあります。制服はスカートのみの標準服程度ですが、案外楽です」(江東区Kさん)

PTAは5つの委員会(学級代表、保健体育、広報調査、文化教養、生活指導)があり、活動内容によって月に約1〜2回の集まりあり。制服もあります」(台東区Hさん)

登校班は台東区のみがありと回答また台東区ではほぼすべての学校に標準服があるようです

PTA役員は半数が父親親父の会的なものもあり、伝統的に男性がかなり熱心な方が多い印象。役員は挙手で決まってしまい強制的な雰囲気はないので、もしかしたら経験せず卒業するかも…」(文京区Aさん)

土曜学校のあり・なし、夏休みの期間も区によってさまざま!

港区の小中一貫教育校なのですが、幼稚園も併設で、幼小中の合同運動会があり。海が近いので砂浜の生き物観察や海苔を作る授業などがあります。全校生徒で給食を食べるランチルームなど全体的にアットホームな学校に感じています。校舎はキレイなのですが、上履きがなく、外履きのまま授業を受けるのには驚きました。また通年入れるプールや体育館とアリーナがあるなど設備が整っている点は嬉しいです」(港区Tさん)

土曜学校のタイミングで月1回学校公開があり、学校行事に三社祭など地域のお祭りが含まれ、タブレットを使った授業があります。越境生が多い影響で、家庭訪問は先生がその家のポストに訪問証明書を投函しておしまい。お母さんたちは明るくフレンドリーな方が多く、働いている方も多い印象。ただ、学校の校舎、トイレの殆どが和式なのは改善してほしい。未だにベルマークの収集があるのは疑問ですが…」(台東区Hさん)

確かに改定された教育大綱には「様々な世代が助け合い、心意気と人情で支えあいながら希望と活力に溢れた暮らしを続けている」区として、台東区の歴史文化を学ぶ機会を積極的に設けることを掲げています。

学校公開は4月、9月の年2回。学区内の子がほぼ全員タワーマンションというちょっと特殊な環境。マンション単位で帽子に色分けリボンがついて、下校班が組まれます。「誰がどのマンションで何階か」は隠す余地もないです(笑)。また国際交流館が学区内にあるため、学期中でもいろんな国の子が来て交流できるのはいい環境ですね」(江東区Kさん)

さらに江東区では、ほかの区の夏休みが7/20〜9/1のところ、8/26から学校が始まったそうそのため土曜学校はなし。また選手村のあるお膝元らしく、2020年東京オリンピックへの取り組みも重要課題と位置づけているのも特徴。

「土曜授業が月1は必ずあり、保護者に公開されます(小1の子にとっては休みが1日減るので地味に辛い)。うちはいわゆる3S1Kの小学校ではありませんが、教育熱心な方が多い。ガリ勉そうな印象ですが、坂の街文京区らしく、都の体力テストでは毎度上位の結果を叩き出しているそう。以前は1学年1クラスのときもままあったものの、今3クラスで、児童数が右肩上がりに増えており、学校は教室確保に四苦八苦しているよう」(文京区Aさん)

文京区は現在越境は認められていません。入学後に指定地域外に引っ越した場合も、同じ小学校に通い続けるのは不可能。その点世田谷区などは認められるようでした。

続いては、気になる学習編。時間割は国語、算数、道徳、体育、図工、音楽、学活が標準のよう。

一年生でも英語はある? ない?

日本語という教科があります英語は月に1回くらい、外国人の先生が来ています。教科書などはなし。夏休みの宿題は、絵日記1枚、1行日記(毎日)、朝顔観察2枚、国語・算数のドリル、先生お手製のカタカナ練習プリントが10枚くらい、読書感想文(親子で)といった感じで、あとはなわとびの練習など」(世田谷区Yさん)

世田谷区はH19年度より区立小、中で「日本語」の教科を実施。深く考える力、コミュニケーション能力、日本文化の継承発展などを目的にしています。

国際、図書といった学科があります国際では週2回ほど、毎回外国人の先生が教えてくれています。娘は一番楽しい授業と言っています。夏休みの宿題は、国語と算数のドリル、朝顔の観察、絵日記2枚、読書10冊、読書感想文、自由研究でした」(港区Tさん)

区内2小学校に国際学級があるなど、在住外国人率も非常に高い(8%)港区らしく、英語の授業の頻度も高め。また学校選択希望制を採用し、小学校は隣接校まで選択できます(希望多数の場合は抽選)。

英語はまだありません。夏休みの宿題は、ワークブック、朝顔の観察(毎日)、一行日記、読書感想文、自由研究、人権標語」(台東区Hさん)

英語は月1回程度でネイティブの先生が来て授業をしますとても楽しいと喜んでいました。夏休みの宿題は、絵日記2枚、朝顔観察日記2枚、ドリル。去年までは自由研究もあったそうですが、今年はなかったです」(江東区Kさん)

国語には週1回図書の時間があり、図書室に行って本を借りてきます英語は月1でやっているようで、気づいたら曜日や色など覚えています。夏休みの宿題は、絵日記2枚、朝顔観察日記2枚、国語と算数のプリント18枚、読書感想文、防犯啓発の冊子を読む、自由研究か自由作品。読書感想文は、フォーマットに沿って書き、夏休み後の授業で仕上げていました」(文京区Aさん)

お次は、学童など放課後の過ごし方について。

学童や習い事は?

世田谷区は、学童が新BOPという呼び名。働いているなら、希望すれば3年生までは全員入れます(書類での申請は必要)。片方の親が働いていなくても、放課後BOP で過ごしたいと申請すれば預けられます。学童に行っていない子は、みんな習い事をしているイメージ。水泳、ピアノ、公文、空手などが多い印象。男の子はサッカーや野球をやっている子も多いみたいだけど、3年生ぐらいで辞める子も多いようです」(世田谷区Yさん)

学童は、校舎の外にあります子どもが楽しめる地域の高齢者とふれあう機会も多め送迎付きに通っている子は少ないです。放課後に習い事をしている子は結構います。学童を中抜けして戻ることもできます」(港区Tさん)

校舎内に学童があり、利用者も学校の学童が殆ど。送迎付きの民間学童は1〜2割くらいです」(台東区Hさん)

江東区の学童キッズクラブはA登録(17時までおやつなし)とB登録(18時までおやつなし)の2種類(ともに3年生まで)。うちは校舎内にあります。民間の学童利用者も多く、毎日各社の学童送迎バスが停まっています(低学年の子でワーママ家庭が習い事代わりに利用)。キッズに行けない4年生からは塾に通わせる子も多いと聞きます」(江東区Kさん)

校舎横に、18:30まで預かりの区立の学童(育成室)があります。区立以外の学童に通う子はごく少数。働いていない家庭の子でも、年間800円のスポーツ保険の負担だけで地域の大人の見守りのもと、学校で遊んで過ごせるシステム「アクティ(ベネッセスタイルケア運営)」があります。日々いろんなプログラムを実施しており、参加している子は多いです。6年生まで受け入れてくれるのでありがたいです。
ちなみに現在23区内中私立中学進学率1位(約4割)といわれる文京区ごく自然に塾通いする人も多いようですが、「選択制を導入している区立中学の評判もよく、親が東大など高学歴でも最近はあえての区立派も増えていると聞いています」(文京区Aさん)

就学前にやっておくべきことは?

最後に、入学前までにやっておくべきことを聞いてみました。

「子の心の準備と防犯上の確認として、学校までの道のりを一緒に歩いて行って、帰ってくる練習をしました」(世田谷区Yさん)

「連絡帳に明日持ってくるものなどを自分で書いてくるので、ある程度の読み書きはできた方がいいと思います。わが家は保育園のときより登校時間がかなり早まったので、早寝早起きを入学前から習慣づけるようにしました」(港区Tさん)

特に保育園児は自由遊びがメインだと思うので、1日10分でもいいから机に座る(塗り絵でも!)習慣をつけるのが大切。また、一緒に歩いて交通ルールの理解度を知ることも大切。うちはウィンカーの意味が分からず、信号がない横断歩道をなかなか渡れませんでした(笑)」(江東区Kさん)

本当に何も書けずに入学しましたが、やはり多少はやっておいたほうがよかったと思っています(苦笑)。学校ではひらがなから丁寧にやってくれますが、周りがみんなしっかり書けるので…」(文京区Aさん)

ここで教えていただいたのは、区立のあるひとつの小学校について。区立小学校は学校公開で一般の方にも授業公開をしていることも多いので、お引越し先など気になる方は様子を確かめに行ってもよいかもしれません。その際は、低学年だけでなくいろいろな学年、特に高学年を見るのがいいと思います!

▼知らないと危険!?都会のママ友ルール
第1回「知らないと危険!?新米ママが知っておきたい“都会のママ友ルール”」
第2回「【知っておきたい都会のママ友ルール】楽しくも憂鬱な(?)ホームパーティ編」
第3回「二度とやりたくないVSやってよかった!謝恩会を成功させる秘策とは?」
第4回「今どき小学校PTA役員の攻略法を伝授します!」
第5回「働きながらの育児、ぶっちゃけここが大変!」
第6回「あなたの周りの超過保護ママ!」
第7回「保育園VS幼稚園ママに聞いた、夏休みに心配なことランキング」
第8回「今どき「アクティブじじばば」活用術!」
第9回「夏前に売り切れも!年々加速する今どきラン活事情」
第10回「今どきママが知っておきたい“小1の壁”と対策法!」
第11回「男の子ママは覚悟して! カブトムシにバッタ、家で虫を飼う際に知っておきたいこと!」
第12回「【幼稚園児の習い事】どうしてる? 始めどき・選び方・親が注意すべきこと」
第13回「5歳くらいが一番危ない!子どもの迷子対策、してますか? 」
第14回「タブレットにパソコン、“子ども専用ICTツール”をいつから与えてるの? 」
第15回「Google Home、Amazon Echo、ルンバ…これは革命です!買って損なし!AI家電のススメ 」
第16回「先輩ママに聞く!母と子の身近な「小1プロブレム」エピソード 」
第17回「今どきママの母の日ギフト、何あげる?何もらう?」
第18回「通学、PTA、お弁当…私立・国立小1年生ママの「5つの壁」とは?」
第19回「先輩キャンパーに聞く、家族キャンプの魅力とは?」
第20回「幼保無償化=0円ではない!? 10月から始まる幼保無償化のこと」

著者プロフィール

ママ向けファッション&ライフスタイル誌などを中心に活動中の30代半ばのライター。3才の男児の母。

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