アメリカで注目!自宅にいながらドリブル練習もできる最新バーチャルスポーツ
新型コロナ禍での外出自粛によって、習い事もオンラインで行われるようになってきました。
アメリカでは、最新バーチャルスポーツ「ドリブルアップ」が注目されています。サッカー、バスケ、メディカル(基本のウォークアウト)の3種目のなかから選び、専用のスマートボールを使って練習します。
デジタル端末を見ながらプロの指導のもと、どの位置にボールを持っていくのか、からだの動かし方はどうすればよいかなど、よりリアルに近づいた体験ができるという優れものです。
目次
オンライン指導の欠点をカバーしつつ利点は最大限生かす
スポーツなど子どもの習い事で親が1番大変なのは、送り迎えではないでしょうか。屋外競技ならば練習の有無は天候にも左右され、子どもだけでなく親も紫外線対策が必須となります。1日練習となればお弁当も作らなければならず、愛するわが子のためといえども母親は大忙しです。
バーチャルスポーツならばわざわざ遠いグランドへ行かずとも、自宅の庭で、雨ならリビングで、プロの指導のもといつでも練習ができます。しかもパーソナルトレーニングのため、チームで指導を受けるよりも集中的に自分のスキルに合わせて練習ができ、上達スピードも上がります。
ただ、オンラインでのスポーツ学習にも欠点があります。生徒はどうしても「見る」ことがベースとなり、指導者は実際に「こう動かす」というようにからだに直接触れて教えることができない点です。
「ドリブルアップ」はそういったオンライン指導の欠点をうまくカバーしつつ、一方でオンラインの利点は最大限に生かしたバーチャルスポーツといえます。
専用のスマートボールは自分に合わせてサイズや重さを選べる
レッスンに使う専用のスマートボールは送料込み各99ドル(約10,500円)で、シーズンによってはセールで20%割引も実施しています。アプリ内の基本トレーニングは、すべて無料で練習することができます。
さらに、月額9.9ドル(約1,050円)で毎日行われているさまざまなライブレッスンに参加することも可能です。初回月は無料なので、試して気に入ったら継続するのもよいかもしれません。
種目によりボールの大きさや重さも選ぶことができ、サッカーであれば直径5インチ(12.7センチ)と4インチ(10.2センチ)のサイズから選べます。
5インチは競技用と同じサイズなので本格的にスキルを極めたい大学生や大人用、4インチは基本的に12歳以下の子ども用です。ただ、ボールに慣れていない初心者などは、大人であっても4インチのボールのほうが扱いやすいなどのアドバイスもしてくれます。
このように自分のレベルや体格に合わせて選べるというのも、人気のポイントだと思います。実際に使ってみて自分には合わないと思った場合でも、条件を満たしていれば返金してくれるので安心です。
進捗状況や成果がわかりライブレッスンも毎日実施
レッスンに必要なのは、購入した専用スマートボールと2メートル四方程度のスペースのみ。サッカー、バスケ、メディカルの3種目から選んだ専用アプリをスマートフォンやタブレットにダウンロードすれば準備は完了です。
サッカーを例に挙げてみましょう。アプリには2週間のレッスンプログラムと、それぞれのレベルのレッスンドリルがあります。初心者であれば、まずは簡単なドリブルから。画面上に自分とボールが映るように距離感を取り、画面上に出る目印の緑のターゲットに合わせてボールを動かします。
ドリブルといっても右足だけ、左足だけ、両足を使ってなど、ボールの扱い方をステップバイステップで1レッスン5分程度の時間で行うことができます。
例えば時間がない平日には2~3レッスンで済ませ、たっぷり時間が取れる週末にはレッスンを組み合わせた約20分のビデオレッスンを受けるというように、自分の生活に合わせて柔軟に変えることができます。
ただ、個人でレッスンを行っていると、子どもが実際はどのぐらい上達したのか、現在はどの程度のレベルなのか、気になると思います。
アプリではレッスンを受けるごとにポイントを獲得することができ、そのポイントを自分のダッシュボードで確認することや、他のユーザーの進捗状況をリーダーボードで見ることができます。自分の練習の成果やほかのユーザーの状態が可視化されるため、モチベーションアップにつながります。
さらに、通常のレッスンに加え、アプリ上では毎日ライブレッスンが行われています。リアルとバーチャルを融合させたもので、より実体験に近い感覚でレッスンを受けることができます。
基本的に1人でアプリを使って行いますが、ライブレッスンでは自分の名前を呼んでもらったり、ほかのユーザーたちとつながって一緒にレッスンを受けたりすることで、子どもはチームでスポーツをしているような感覚を味わうことができます。
まとめ
新型コロナの影響により、今後オンラインでの習い事はますます増えていくと予想されます。時間や場所を選ばないバーチャルスポーツは、コロナの収束が予測しにくいこれからの生活にマッチしているといえるでしょう。
ただ、今まで実施していた内容と同じことをオンラインで配信していても、特に面白みがあるとは思えません。たとえオンラインであっても1人でからだを動かすだけでなく、的確なアドバイスが受けられ、上達状況もわかるなどの付加価値がポイントとなります。
よりリアルな体験と指導を提供できるサービスであるかどうかが、今後はバーチャルスポーツが選ばれる重要な要素といえるのではないでしょうか。
【参照URL・画像提供】
https://dribbleup.com/
世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年4月時点)。
企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。